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私は以前から,幕末の肖像写真に魅せられていました。

乱世を生き抜いていった人達の「一生に一枚の写真」という気迫、そして、写真本来の持つストレートな迫力にです。

写真が身近になった今、被写体が強いられる緊張感もなくなったばかりか,ある意味で肖像写真の面白さを忘れつつ有ります。

なぜなら,わたしたちは、幕末の人達のように自分のあるべき姿を見つめ、後世に残したいという意図で写真機の前に立つことが、

少なくなっているからです。

だからこそ,もう一度『一生に一枚の写真』というシンプルな言葉を投げかけてみたくなったのです。

そのコンセプトで,1995年から1999年の撮影期間に『撮られたいと』申し出てくれた人々を無差別に撮影しました。

その作業は、わたしにとって、想像より遥かに興味深いものでした。

レンズの前に立つ被写体は、普段通りのままの人や非日常的な演出をする人々、様々でした。

そして258人を撮り終えて,ストレートに見えて来た物は,彼ら自身が『この20世紀を生きていた』という。とてもシンプルで重要な事実でした。

 

 

『世紀末肖像』展は1999年8月青山スパイラルホールで開催されました。

​この会場では8×10フィルムで撮影された肖像写真を等身大に引き伸ばしたアナログカラープリント135人の『世紀末肖像』が展示されました。

世紀末肖像